こんにちは。
院長の入谷です。
当院は「教育から人材が集まるクリニックを作る」を長期目標としています。
私自身、日々の生活が勉強と思っており、
辛いことも多々ありますが、最近は「感謝」でしかありません。
それは成長には痛みを伴うという事を知っているからです。
「辛い」が「辛いでなくなった」ときに成長を実感しています。
気がついたのは恥ずかしながら最近であり、若いときにもっと知っていれば良かったと・・・。
そんな経験からスタッフには、働く意味、働いて何が得られるかなど伝えたいと思っています。
さて当院の社員には課題図書があります。
『仕事の報酬とは何か』田坂広志著(PHP文庫)
働く前にまず一度は目にしておきたい良書であり、
要約を作成しましたので興味がある方は是非読んでみてください。
仕事は人生の1/3を占めるもので、
仕事がつまらなければ人生の大部分を損してしまう可能性がある。
例えば、あるビジネスマンに、
「なぜ、そんなに一生懸命、働いているのか」
「そんなに一生懸命働くことによって、どんな報酬を得ているのか」
「あなたにとって、仕事の報酬とは何か」
この問いに対して、いかなる答えをするか。
それによって、そのビジネスマンが、これから歩むであろう道が分かれる。
もし、この問いに対して
「仕事の報酬は給料や収入だ」と答えるならば、
残念ながらそのビジネスマンは大切なものが見えていない。
そして、その結果どれほど一生懸命に働いても、
本当に大切な報酬を得ることなく歩むことになる。
そして、この問いはマネージャーや経営者にとっても極めて大切な問い。
例えば、夜遅くまで一生懸命に働いてくれる部下や社員がいる。
彼らに「毎日、夜遅くまでご苦労さま」と声をかけた後、
「なぜ、そんなに一生懸命に働いてくれるのか」と聞いたとする。
それに対して、もし部下や社員が笑顔で、
「ええ、この会社は給料は良いですから」と答えたとする。
これは、マネージャーや経営者にとって悩ましい瞬間。
たしかに「部下や社員を養うという意味では、
そのマネージャーや経営者は「甲斐性」がある。
けれども何かが寂しい。
しかし、もし部下や社員が真顔で、
「ええ、この会社では大切なものが得られますから」と答えたとする。
これは、マネージャーや経営者にとって素晴らしい瞬間。
そのマネージャーや経営者は部下や社員に対して本当に大切な報酬を与えている。
では、「本当に大切な報酬」とは何か。
「目に見えない報酬」
「仕事の報酬とは何か」と問われると、
しばしば「給料」や「収入」を頭に描いてしまう。
たしかに、それも「仕事の報酬」。
しかし、これは「目に見える報酬」です。
しかし、仕事には「目に見えない報酬」がある。
目には見えないけれども、決して見失ってはならない大切な報酬がある。
「収入」とは違った大切な報酬がある。
その「目に見えない報酬」とは3つの報酬である。
①「能力」
一生懸命に仕事をすると、職業人としての「能力」が身につく。
良い仕事を残そうとする努力を通じて、職業人としての「能力」が磨かれる、
②「仕事」
一生懸命に仕事をすると、よい「仕事」を残すことができる。
職業人としての能力を磨くことによって、優れた「仕事」を残すことができる。
③「成長」
一生懸命に仕事をすると、人間として「成長」できる。
仕事の困難と悪戦苦闘し、仕事の仲間と切磋琢磨することによって、
一人の人間として「成長」していくことができる。
それは、ある意味で、「最高の報酬」です。
気になった方はぜひ本を読んでみてください。
当院ではこの本も参考にして「教育」に力を入れています。