私は、医療という仕事が本当に好きで、親の跡を継がずに医者になりました。私自身、青春真っ只中の時に生死をさ迷った喘息経験を持ちます。そのため患者さんの辛いお気持ちがよく分かります。また大病を克服して医師として活動できるのは、一人の信頼のおける先生との出会いでした。このような経験から同じように苦しんでいる人を一人でも何とかしてあげたい、これが私が医療という仕事を好きになった理由です。
長い間、東京女子医科大学病院で研究・診療・後輩の指導を通して、常に心掛けていたのが、患者さんとの"絆"と"信頼感"です。
現在の大病院で行われている、臓器別(例えば、糖尿病は内分泌内科、胃腸疾患は消化器科、高血圧症や心臓は循環器科など)の診療は私のやりたい診療とは少し違うかもしれないと思っていました。
専門は内科ですが、疾病臓器・性別・年齢・専門性にとらわれず、「気軽に相談できる」「まず何でも診てくれる」家庭医でありたいと思っています。患者さんを、一人の人間全体として、すなわち全人的医療の実践を行ないたいと思っています。
そうした思いから研修医時代より長年在宅診療にも携わってきました。在宅診療ではご本人のみならず、患者さんを支える家族のケアも重要です。病人だけをみるのではなく、家庭をみる事にやりがいを感じていました。表面的な医療ではなく、家族ぐるみの医療は自分にとって最もやりたい医療ではないかと思っています。
全人的医療を心掛ける医師としては、様々な病気を持った患者さんに対して応急処置的な対応も行い、専門的な検査や医師に紹介する必要がある場合は、病院や医師に紹介出来る知識と横の繋がりが必要です。私はこの点を大切にしたく、研究会や勉強会に積極的に参加していきたいと思っています。
一人一人の患者さんに、分り易い説明を心掛けた診療をしており、待つ時間が長い場合もありますが、どうぞご容赦頂ければ幸いです。
また状態の悪い場合は受付に申し出て頂きますと、先に診療することにしておりますので、受付とご相談ください。