こんにちは、院長の入谷です。
私はアルコールよりハーブティーを好みますが、一番好きなハーブティーはと聞かれると、間違いなく「コーヒー」と答えます。
えっ、コーヒー?と思われる方も多いと思いますが、コーヒーは健康に良い飲み物なんです。
なんと1日5杯以上は飲んでいると思います。
今回のコラムでは私が好きなコーヒーに関して医学的な話題に触れたいと思います。
世界中で多くの人々に愛されているコーヒーは、味や香りだけではなく、アンチエイジング効果やダイエッ卜効果など、健康との関係にも関心が集まっています。
昨今コーヒーとがんとの関係についての研究も、国内外で行われています。
1991年、世界保健機関(WHO)のがん研究組織である国際がん研究機関(IARC)は、一部のがんに限定し、コーヒーに発がん牲の可能性があると報告していました。ところが、今年6月、同組織により、コーヒーの摂取とがん発症リスクの関連性を示す証拠はないとの発表がありました。
しかし、どんな飲み物でも、65℃を超えるものであれば、食道がんを引き起こすリスクがあるということが同時に指摘されています。
一方で日本おける研究結果では、がんのリスクを下げたと報告されました。
国立がん研究センターによる多目的コホート研究の成果報告では、肝がんの発生率は、コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では約半分、さらに1日の摂取量が増えるほど発生率は減少し、1日5杯以上飲む人の発生率は4分の1にまで減少したそうです。
とはいえ、今よりたくさんコーヒーを飲めば、肝がんの発生率が減少するか否かに関しては確認が必要でさらなる研究が期待されます。
コーヒーに関する研究はたくさんでており、皆さんもネット検索してみるのも面白いと思います。