こんにちは、事務の三島です。
最近蒸し暑くなっていますね。
季節の変わり目もあり、寒暖差で風邪をひきやすい季節ですね。
そして、暑くなると必然的に熱中症も増えてきます。特にマスクを着けている事が多い最近では、
熱中症になりやすい状況だと言えます。
熱中症とは、普段汗をかいたりしてコントロールされている体温が、
・汗をかかない(脱水状態)
・運動や屋外作業による急激な体温の上昇
・外気温の上昇による体温の上昇
などが重なり合って、体温が正常にコントロールされずに体に熱が溜まっていく状態です。
限界まで熱が溜まってしまうと、めまい、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、吐き気、嘔吐、けいれん、意識障害などが引き起こされます。
総務省のデータで、過去3年を振り返るといずれの年も死者100人を超え、
救急搬送は5万人を超えています。(以下、参考リンク)
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/neccyuusyounennpou.pdf
そんな身近な死の危険から、身を守るにはどうしたらいいのか。
おそらく、皆様もいろいろお調べ頂いて、実践されているかと思います。
・水だけでなく塩分も補給する(塩飴やスポーツドリンク)
・必ず帽子を被る。冷やすときは、首まわりを冷やす。
・適度な休憩、気温が高い時は活動を自粛する。(気温が35度以上での部活動を原則禁止とする自治体は増えています)
今回はその中で、水分補給に絞って当院の山本浩隆先生(内科・消化器科・内視鏡専門医)にいくつか聞いてみました。
Q1、水だけではなく塩分をとるのも大事なのは広く知られていますが、
どのくらい摂取したらいいのでしょうか?
A、一度に大量の水分を取るのはオススメしません。吸収しきれない分は尿で流れてしまうので。
コップ1杯をこまめに摂取するのが、一番効率がいいですね。
Q2、水分は大腸で吸収されるので「喉が渇く」を感じる前に飲むのがいいと聞きますが?
A、 確かに大腸で主に吸収されますが、食道や胃でも吸収しているので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
繰り返しになりますが、こまめに摂取するのが一番です。
Q3、冷たい飲物は内臓を冷やすので良くないと聞いたことありますが、実際どうですか?
A、キンキンに冷えた飲物を飲むと下痢を起こしやすくなる、という意味では確かに良くない面もありますが、熱中症予防の観点から言うと、体を冷やすことも大事なのでむしろ体温をさげるために適度に冷えている飲物のほうがいいですね。
Q4、やはり体温を下げることが、大事なんですね。
A、実際熱中症で病院に来た人に対して、点滴を打ちますけどあれって冷たいですよね。
点滴が終わるころには相当体温が下がっているんですよ。だから体が楽になるんです。
Q5、熱中症対策に効果的な飲み物は何がいいでしょうか?
A、経口補水液が理想です。とはいえ、常飲するのも大変だと思いますので、利尿作用の少ないものを選ぶのが良いと思います。
Q6、スポーツドリンクは「甘いから、余計に水分が欲しくなる(喉が渇く)」と聞いたことありますが、どうでしょうか?
A、そういう面もありますが、スポーツ中にカロリーを取ることは悪くないですし、適度に水などと組み合わせて飲むとよいのではないでしょうか。
Q7、汗をかくことで塩分は抜けますが、糖分は抜けませんよね?
A、糖分が汗から抜けたら大変なことですね(笑)
汗を舐めるとしょっぱいですが、甘くないですよね。つまりそういうことです。
今回聞いたことをまとめると、
・給水は、こまめに適度に。大量には飲まない。
・体温を下げるためにも、(冷やしすぎていない)冷たい飲み物を。
・利尿作用の少ない飲み物を。
と言えますね。体を冷ますためにどうしたらいいか・・・を考えるともっとやれることは多そうです。
山本先生、本当にありがとうございました!!!
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