RSウイルスについて
RSウイルス感染症は、生涯に渡り何度も感染と発症を繰り返します。
一般的には乳幼児の呼吸器感染症として知られていますが、年齢を問わず感染し、高齢者や基礎疾患をお持ちの方が感染すると症状が重くなり肺炎を引き起こすことがあると報告されています。
60歳以上の成人でも呼吸器感染症の主な原因のひとつとして、呼吸器系に影響を与え、重篤な転帰となる可能性があります。
また、RSウイルス感染症は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)やうっ血性心不全などの慢性疾患を悪化させることが報告されています。
現在、RSウイルス感染症に対する抗ウイルス薬はなく対処療法となりますが、発症や重症化を予防できるワクチンが2024年1月に発売されました。