なんらかの刺激によって、食道に炎症を起こしたものです。食道の粘膜は皮膚の表皮と同じ扁平上皮でおおわれているため、酸やアルカリに弱く、皮膚炎をおこす原因となる病気のほとんどは、同じように食道粘膜もおかすと考えられています。
なんらかの刺激によって、食道に炎症を起こしたものです。食道の粘膜は皮膚の表皮と同じ扁平上皮でおおわれているため、酸やアルカリに弱く、皮膚炎をおこす原因となる病気のほとんどは、同じように食道粘膜もおかすと考えられています。
原因は様々ですが、代表的なものは逆流性食道炎です。
内視鏡検査を行うと、食道粘膜に発赤、浮腫、ただれがみられ、さらに進行すると潰瘍、狭窄がみられます。
なお、食道がんとの識別には、ヨードを炎症部位に散布して観察したり、粘膜の組織の一部をとって調べる必要があります。さらに、食道内の圧力を調べる食道内圧検査や食道内の酸度を調べるpH測定も行われます。
炎症の原因物質を取り除くこと、原因疾患の治療が先決です。逆流性食道炎は、胃酸の逆流を抑えるため胃酸分泌抑制剤が使われます。十二指腸液の逆流に対しては、たんぱく分解酵素阻害薬などの内服薬による治療が行われます。
逆流性食道炎の場合は、枕やベッドを工夫し、頭を10~15度高くして寝るのが有効です。
1回の食事量を減らし、睡眠前3時間以内の食事は控えましょう。また高脂肪食、酒類、コーヒーなども控えましょう。