ノロウイルスを病原体とし、吐き気、激しい嘔吐、腹痛、下痢などを主症状とする消化器疾患に発熱を伴うこともあります。
これらの症状は通常1~2日と短期間で治癒しますが、糞便中には治癒後も3~7日間ウイルスが排出されるため、ほかの人への感染源になります。
今日ではこのウイルスによる食中毒患者数は極めて多く、毎年のように食中毒原因物質の第一位を占めています。
ノロウイルスを病原体とし、吐き気、激しい嘔吐、腹痛、下痢などを主症状とする消化器疾患に発熱を伴うこともあります。
これらの症状は通常1~2日と短期間で治癒しますが、糞便中には治癒後も3~7日間ウイルスが排出されるため、ほかの人への感染源になります。
今日ではこのウイルスによる食中毒患者数は極めて多く、毎年のように食中毒原因物質の第一位を占めています。
日本では生カキのシーズンである冬季に発生のピークが存在しますが、秋や春先にも発生します。今日では生カキを原因としたものよりも調理人、食品取扱い業者によって汚染された食材による食中毒症例が、従来考えられていたよりもはるかに多いことが証明されています。
潜伏期間は1~2日と短く、主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などです。嘔吐は激しいものが多く見られます。嘔吐は数回程度来り返されますが、通常は1~2日で自然治癒します。このウイルスに対する有効な治療薬はないため、治療の基本は脱水予防であり、吐き気がなくなった時点で、のどの渇きに応じて水分を少量ずつ補給しています。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、食品取扱者や調理器具からの二次汚染を防ぐことに加え、食品を中心部までしっかり加熱することが大切です。
二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、食品の中心温度85〜90℃で90秒間以上の加熱が必要です。
また、発病者は治癒後1週間ほど糞便中にウイルスを排出している可能性が高いため、二次感染を予防する目的で排便後の手洗いを十分に行います。