過活動膀胱とは、トイレが近い(頻尿)、急に排尿したくなり我慢が難しい(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまう(切迫性尿失禁)症状がある状態です。この病気は非常に多く、40歳以上の約12%にみられます。男女の差はあまりありませんが、年齢が進むとともに急に増える傾向にあります。75歳以上になると約30%くらいとなり、多くの方は尿漏れもみられます。
過活動膀胱とは、トイレが近い(頻尿)、急に排尿したくなり我慢が難しい(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまう(切迫性尿失禁)症状がある状態です。この病気は非常に多く、40歳以上の約12%にみられます。男女の差はあまりありませんが、年齢が進むとともに急に増える傾向にあります。75歳以上になると約30%くらいとなり、多くの方は尿漏れもみられます。
尿がいつも漏れそうになるので、早め早めにトイレに行ったり、漏れそうになって急いでトイレに駆け込んだり、ついには漏れてしまったりします。
膀胱の筋肉の抑えがきかなくなって、勝手に筋肉が働きだすこととされています。排尿筋は尿を膀胱から押し出すための筋肉で、脳からの信号で勝手には働かないようになっています。しかし、様々な原因でその信号が不十分になると、排尿筋が勝手に働きはじめ、尿が出そうになったり、本当に出してしまったりします。
骨盤の筋肉のゆるみなども過活動膀胱の原因となります。
尿検査やX線検査などに異常がないことを確認します。より精密な検査としては、膀胱の中の圧力を図る膀胱内圧測定検査があります。しかし、通常はその検査をしないままに治療を始めて、治療でよくならないときに検査をするかどうかを考えます。
治療の中心は、抗コリン薬です。一般に薬の効果は高く、80%くらいの方が効果を実感します。抗コリン薬の副作用として、口の中が渇く、便秘があります。緑内障のある方では、この薬は症状が悪化することがあるため注意が必要です。