口蓋扁桃に急性の炎症が起こり、のどの痛みが強くでる病気です。
口蓋扁桃に急性の炎症が起こり、のどの痛みが強くでる病気です。
多くは細菌感染によるものですが、ウイルスによるものも一部にみられます。
のどの痛みが強く、飲食物を飲み込むのも辛く、耳の周りに響くような痛みを感じることもあります。ひどい寒気、関節痛、だるさ、高熱がみられます。口の中を見ると、両方の口蓋扁桃が周囲に比べて赤くはれていて、しばしば表面に膿がついています。
咽頭の視診を行うことで、容易に診断がつきます。頸部のリンパ節の触診で、ウイルス性の扁桃炎を区別します。通常の細菌性扁桃炎では上頸部のリンパ節しか腫れませんが、EBウイルスによる伝染性単核球症では頸部に多発性のリンパ節の腫れを触れます。
抗生物質の使用が治療の中心です。成人であれば、抗生物質の内服によって1週間程度でほとんど治癒しますが、まれに重症化することがあります。