肺炎は呼吸領域ではよく見る疾患ですが、高齢者では命に関わることも多いため注意が必要です。特に風邪をこじらせる程度でもなり得る病気です。
肺炎は呼吸領域ではよく見る疾患ですが、高齢者では命に関わることも多いため注意が必要です。特に風邪をこじらせる程度でもなり得る病気です。
日本での死亡率は第3位ですが、85歳以上の男性においては死因の第2位、90歳以上の男性では死因の第1位となっています。
せきやたん、発熱が見られることが多いです。しかし誤嚥による肺炎では、これらの症状がはっきりしないこともあります。倦怠感、食欲不振、胸痛等も起こります。特に高齢者では肺炎の自覚症状が軽いことがあるので発熱、呼吸数増加、頻脈に注意が必要です。
炎症が気管支炎にとどまるか、広範囲に広がるかは、菌の毒力と患者の抵抗力のバランスで決まります。
細菌性肺炎の原因の多くは、口や鼻の奥、のどなどにいる「一般細菌」で、病原体を空気と共に吸い込むことで起こります。
肺炎を疑った場合、胸部レントゲン写真や血液検査を行います。
軽い場合には飲み薬や注射の抗菌薬で1~2週間程度で改善します。重症になると入院加療が必要です。
普段のうがいや健康管理が大切です。また、インフルエンザワクチンや肺炎の原因菌で一番多い肺炎球菌に対する肺炎球菌ワクチンを接種してください。これらにより感染をゼロにすることはできませんが、予防と感染した場合の重症化を防ぐことができます。